ポールジロー

ポールジロー

ポールジロー、それはコニャックを代表する銘柄です。
その生産者であるジロー家はフランスのグランシャンパーニュ地域にて、400年前から代々農業を営んできました。コニャックの生産を始めたのは1800年代の後半から。それから現在に至るまで、高品質なコニャックを生み出し続けています。

ポールジロー 畑

ブランデーの一種であるコニャックは、厳しい規定をクリアしなければコニャックを名乗ることができないこともあり、数多くのフランス産ブランデーの中でも高い評価を受けています。
その中においてポールジローがとりわけ高く評価されている所以は、「プロプリエテール」と呼ばれる生産体制とポールジローが作られる「グランシャンパーニュ」という地域にあります。
ポールジローは「ポール・”ジャン”・ジロー」というたった一人の人物の手によって作られています。原料の収穫から瓶詰めまでを管理し、全ての生産工程をたった一人でこなす、これが「プロプリエテール」。また、その生産工程は全て手作業で行われています。大手メーカーではオートメーション化が進む中、昔ながらのやり方を貫いているのです。
加えて、ポールジローのある「グランシャンパーニュ」という地域は、AOCという基準において頂点に君臨する地域です。フランスではコニャックもワインと同じように、日当たりや土壌の成分などから畑のある場所で7段階にランク分けされます。グランシャンパーニュ地域の土壌は石灰質が多く、ミネラルをたくさん吸い上げたブドウはキリリと酸味の効いた味に育ちます。そのキリリとした味が、コニャックになったとき果実味に秀でた芳醇な香りと味わいを生み出すのです。恵まれた日当たりと理想的な土壌、そんな完璧な環境でポールジローは生産されています。

機械に勝るていねいな手仕事とコニャック造りのためにあるような場所、この二つの条件が揃って生まれたコニャックが美味しくないはずもありません。そしてなにより、「常にコニャックと向き合うこと、自然に任せて決して無理はさせないこと。これが一番大切なんだ」と語るジャン氏の「コニャックは自然の賜物」という姿勢こそ、極上のコニャックを生み出す土壌となっているのでしょう。

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