テンプラニーリョ

テンプラニーリョ

テンプラニーリョは、赤ワイン用のブドウ品種です。果粒はやや小さく厚い果皮を持つ黒ブドウで、品種名はスペイン語の「Temporano=早熟な」から来ており、同じエリアの他のブドウ品種より、早く成熟することに由来しています。

主にイベリア半島(スペイン・ポルトガル)で栽培されており、スペインの主要品種として知られています。スペイン国内では地域によって呼び名が変わり、ティント・フィノ、ウル・デ・リェブレ、センシベルなどとも呼ばれます。ポルトガルの主要品種であるアラゴネスも実はテンプラニーリョのことで、こちらでもティンタ・ロリス、ティント・デ・サンチアゴなど様々な呼び名があります。

テンプラニーリョから造られるワインは、しっかりとした果実味、程よい酸味、柔らかいタンニンが特徴です。一般的にストロベリーやプラムの香り持ち、発酵や熟成に手間をかけるほど、ドライイチジクやプルーン、なめし皮やタバコといったように、いくつもの香りが重なり合い非常に複雑になっていきます。また色合いは、若いものは明るいルビー色で、熟成期間に応じて茶色味を帯びてきます。

しっかり樽熟成したワインが飲みたいときは、ぜひテンプラニーリョの赤ワインを。生ハムや煮込んだお肉料理とよく合い、トマト料理ともお互いの酸味と果実味が調和して抜群の相性を魅せます。すき焼きや肉じゃがなど、醤油で味付けした和食にもぴったりで、日本人の嗜好に合うワインと言えるでしょう。

また近年は、テンプラニーリョから突然変異で生まれた希少な白ブドウ品種、テンプラニーリョ・ブランコを用いた白ワインも流通するようになりました。フレッシュな味わいやアロマをまとったものが多く、生産者のこだわりが詰まったハイクオリティの白ワインとして注目を集めています。

えびす酒店ではテンプラニーリョの赤、白、ロゼを取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてください。

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